「モンスター・クレーマー」という病

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ちょうど、「スカッとジャパン」を楽しく視聴しているところですが、皆様はこのTV番組に出てくるような、「モンスター・クレーマー」に出会ったことはありませんか?

 

このTV番組では、ラーメン屋さん、八百屋さん、銀行など、様々なシチュエーションで「モンスター・クレーマー」が登場します。

 

登場人物が「モンスター・クレーマー」に散々言い掛かりをつけられて、困り果てたところに「正義の味方」が現れて、気持ちよく「モンスター・クレーマー」を成敗する、というオチがこの「スカッとジャパン」の見所ですよね。

 

でも、現実問題として、このような「モンスター・クレーマー」が目の前に現れてギャアギャアわめかれたら、大抵の人は根負けするのではないでしょうか?

 

なぜ、「モンスター・クレーマー」は無理難題を吹っかけて、お店の人を困らせるようなことをするのだろうと思いませんか?

 

その理由は、普段から自分のことを嫌っていて、ストレスが溜まりまくっているからです。

 

そして、ちょっとでも気に入らないことがあると、そのストレスがあっという間に臨界点に達します。

 

そうすると、その臨界点に達したストレスを、「よくも、私のストレスを刺激しやがって!」と、「私のストレスを刺激した人」にぶつけることで解消を図ろうとしているのです。

 

こういう人は、普段は気が小さいので「自分より強そうな人」には絶対に怒りをぶつけようとはしません。

 

そのために、「絶対に自分に刃向かわない人」を選んで、突如「モンスター・クレーマー」に変貌を遂げます。

 

ですから「自分が神様である客」で「相手が店員さん」という構図は、「モンスター・クレーマー」にとって、絶好のシチュエーションなのです。

 

「モンスター・クレーマー」は怒りを散々ぶつけてその場はスッキリすることでしょう。

 

でも、あっちこっちでこんなことをやっていたら、そのうち「出入り禁止」のお店だらけになってしまい、自分が困ることになります。

 

それに、「類は友を呼ぶ」で、いつか自分が別のもっと強力な「モンスター・クレーマー」の餌食にされることでしょう。

 

そのとき、自分がやっつけた店員さんの気持ちを少しでも理解できたら、「もうこういうことは止めよう」と、成長できればいいのですが、実際のところは「なんで私が!」と、さらに「モンスター・クレーマー」になります。

 

「怒り」は、他人にぶつけるのではなく、「アンガー・バニッシュメント」でスッキリ消しましょう。