高嶋ちさ子につけるクスリ
ちょっと前、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんの「DSバキバキ事件」が世間を賑わせました。
高嶋ちさ子さんのお子さんが、ちさ子さんと決めたルールを守らずにゲームで遊んでいたために、DSをバキバキにへし折り、それを得意気にTwitterにupしたところ、大炎上してしまったのです。
私も、へし折られたDSの写真を見て、「モノに罪は無いのに・・・」と残念に思いました。
DSの製作から販売に至るまで、すべての工程に携わった人があのへし折られたDSを見たら、どんな気持ちになるでしょうか?
きっと、彼らはDSを市場に送り出すまでの間に「子どもが喜んでくれたらなぁ」という願いをこめて頑張ってお仕事してくれていたはずです。
また、「八百万の神」という言葉に代表されるように、古来から日本人はモノの一つ一つに「魂が宿る」という考えを持っていました。
針供養、人形供養、箸供養などの行事も「それぞれに魂が宿る」「粗末にしたら、バチがあたる」という考え方からでしょう。
当然、「DSの神」だって、DSに宿っているはずです(笑)。
ルールを破ったお子さんに非があるのは確かですが、子どもが愛用していたゲーム機を壊せる神経が恐ろしい、と私は思いました。
大切な家族が愛用している品を壊すということは、同時にその家族の魂も壊すということです。
ちょっと想像してみれば分かると思いますが、そんな酷いことはとてもできないですよね。
高嶋ちさ子さんには、それくらいの想像力も欠如している、ということです。
大炎上してみて初めて、自分がおかしいことに気が付いたようですが、心から反省しているかどうかは怪しい限りです。
ともあれ、高嶋ちさ子さんの「DSバキバキ事件」から分かる通り、子どもにヴァイオリンを習わせてもなんの情操教育にもならない、ということもこれで証明されましたね。
高嶋ちさ子さんには、ダウン症のお姉さんがいらっしゃるそうです。
ちさ子さんの勝気な性格は、そのダウン症のお姉さんを守るためにそうなってしまったそうです。
子どもは容赦なくひどい言葉を他人に浴びせたりしますから、ちさ子さんが勝気な性格になってしまったのも分かる気がします。
ちさ子さんの怒りっぽい性格はこうして形成されたのかもしれません。
「DSバキバキ事件」から考えると、ちさ子さんは相当強い怒りを抑圧していたようです。
しかし、「抑圧された怒り」は、ちゃんと消してあげないと、いつまでも脳内でくすぶり続けます。
そして、ちょっとしたことで一気に怒りが大爆発し、人やモノにあたります。
本人も「なんで、こんなに私は怒りっぽいんだろう?」と悩んだりするかもしれませんが、その怒りの根っこが子どもの頃に抑圧された怒りだとは、思いもよらないことでしょう。
「抑圧された怒り」は、年をとるごとに脳内で熟成発酵され、どんどん巨大化し続けます。
最後には、手に負えないほどの怒りになり、ときに精神を病みます。
いくら他人やモノにぶつけても、キリがないので本人もどうしたらいいのか分からなくなってしまいます。
このままいくと、高嶋ちさ子さんもそうなる可能性が大です。
やがて、取り返しのつかない事件を起こす前に、ぜひとも「抑圧された怒り」をアンガー・バニッシュメントで消すことをお勧めします。
豊田真由子議員につけるクスリ
元自民党、豊田真由子議員の「モラハラ」「パワハラ」発言と暴力が話題になっています。
公開された豊田議員の「この、ハゲー!!」「違うだろ、違うだろー!!」の罵声が与えるインパクトに、世間の皆さんはドン引きです(汗)。
豊田議員の東京大学法学部卒、ハーバード大学大学院卒、という華麗過ぎるプロフィールが与える、「知的」「優秀」「真面目」な印象をものの見事にひっくり返してくれました。
私もこの事件を知って驚きましたが、同時に「あぁ、この人は相当『怒り』を抑圧してきてしまったんだな」と思いました。
事実、豊田議員は子どもの頃、父親が母親にDVをする家庭で育ったようです。
当然、豊田議員自身も父親から何らかの精神的・肉体的虐待を受けていたことでしょう。
父親とは、主に家庭で家計費を稼いできてくれる、絶対的君主のような地位にあります。
戦前の日本は「家父長制度」というものがあって、父親の権利は絶対でした。
当然、子どもは父親に対して口答えは許されません。
子供が父親に対して口答えしたり、言いつけに背くようなことをしたりすれば、父親からの鉄拳制裁が容赦なく飛んできました。
が、それはあくまで戦前のお話で、今は「友だち親子」のような、親と子の精神的な垣根は取り払われる傾向にあります。
このような時代において、家族に暴力を振るう父親は、単なる暴君です。
そして、暴力で家族を自分の意に従わせるような父親は、例外なく自分を嫌っています。
自分を嫌っているので、家族が自分の命令に従わないと、不安でたまらなくなり、暴力を振るってしまうのです。
父親から精神的虐待を受けて育った豊田議員は、父親への「怒り」を抑圧しながら育ってきたことでしょう。
経済的に自立できるようになるまで、子どもは親を頼らないと生活できませんから、どんなに親が憎くても、子どもは親の言うことに従います。
そして、生きるために親への「怒り」を抑圧します。
こうして抑圧された怒りが、今回の事件のように、秘書に向けてブチまかれてしまうのです。
おそらく、豊田議員の頭の中には、いつも「父親への抑圧された怒り」がグルグルと渦巻いていることでしょう。
そして、ちょっと気に入らないことがあると、他人に向けて大爆発してしまうのです。
が、自分より弱いものに向けて怒り狂うその姿は、幼い頃に豊田議員の父親が豊田議員に向けて怒りをブチまけていたその姿そのものです。
つまり、忌み嫌っていたはずの、家族に暴力を発散させる父親と、全く同じことをしているのです。
東大法学部、ハーバード大と、本来は優秀な女性なのですから、「抑圧された怒り」は「アンガー・バニッシュメント」で消失して、国民の生活をよりよく向上させるために頑張ってもらいたいですね。
怒りっぽい性格を治す方法
これまで、「怒りっぽい人」とは、「基本的に自分を嫌いで、そのストレスを他人にぶつけることでストレスを解消しようとする人」と定義してきました。
怒りっぽい人は、情緒が不安定なため、怒りっぽかったり、反対に涙もろかったり、すぐに落ち込んだりします。
こういう不安定な性格も、自分を嫌いだからです。
自分を好きな人は、基本的に情緒が安定しています。
ですから、すぐにカッとなって怒ることも、すぐに落ち込んだりもしません。
したがって、「怒りっぽい性格」を治すには、「自分を好きになって、情緒を安定させること」しかありません。
そうすれば、小さなことで一々カッとなって、周囲からの信頼を失わずに済みます。
では、自分を好きになるには、どうすればいいのでしょうか?
それは、「潜在意識に抑圧された『怒り』を、『アンガー・バニッシュメント』で消失させること」です。
自分のことを嫌いで、常にストレスを抱え、そのストレスを他人にぶつけることで解消しようとする怒りっぽい人は、「過去の不快な出来事で受けた怒り」を潜在意識に抑圧しています。
その「過去の不快な出来事で受けた怒り」が、自分を嫌いな人のストレスの正体です。
この怒りが、形を変えて、様々な人へぶつけ、もめ事を引き起こすのです。
komyushou-kokufuku.hatenablog.com
したがって、「過去の不快な出来事で受けた怒り」を「アンガー・バニッシュメント」で消せば、情緒が安定し、小さなことで怒らなくなります。
怒りっぽい人の末路
「怒りっぽい人の8つのパターン」では、様々なタイプの怒りっぽい人をご紹介しました。
komyushou-kokufuku.hatenablog.com
怒る対象は赤ちゃん、店員さん、部下、通りすがりの人、など様々です。
共通している点は、いずれも「自分より弱そうな人、立場の弱い人」です。
怒りっぽい人が、国家権力に対して怒るならカッコイイのですが、怖そうなお兄さんには、絶対に刃向かいません。
なぜなら、怒りっぽい人は、基本的に卑怯者だからです。
彼らが怒るのは、自分のストレスを解消するためであって、義憤に駆られたとか、そういう正当性があって怒る訳ではありません。
もちろん、そういう卑怯な性格を他人は見抜いています。
そのため、怒れば怒るほど、「なんて、心の狭い人だろう」「なんて、身勝手なヤツだろう」と、周囲から軽蔑されてしまうのです。
ところが、怒りっぽい人は、あくまで「自分は、世の中を正すために怒っている」と勘違いしている節があります。
なので、怒れば怒るほど、周囲から軽蔑され、人が離れていくという現象に矛盾を感じるようになります。
「オレはちっとも間違っていないのに、なんで他人から敬遠されるんだろう」と、一人悶々とします。
そうして孤独と孤立を深め、どんどん偏屈な性格になります。
怒りっぽい人は、自分の性格が間違っていることを絶対に認めようとしません。
したがって、最終的には「オレは悪くない。誤解している世間のヤツらが悪い」という自分勝手な解釈に落ち着きます。
数年前、地方の限界集落で独身の中高年男性が突然近隣の住民を襲い、殺してしまう事件がありました。
犯人は、勝手に「オレを理解しない住民が悪い」と被害妄想に陥り、ついに凶行を犯してしまいました。
犠牲になった住民は、いずれも高齢者で、犯人に刃向かうような力の無い方ばかりです。
犯人は、自分が孤立を深めた原因を自分の中にあることを認めようとせず、原因を近隣の住民に転嫁してしまったのです。
このように、怒りっぽい人には、あまりいい末路は待っていません。
それどころか、このような恐ろしい悲劇を生み出すかもしれないのです。
もし、「自分の怒りっぽい性格を何とかしたい」とお思いでしたら、今すぐに「アンガー・バニッシュメント」をお勧めします。
DV~妻を殴る夫、夫を殴る妻
DV~妻を殴る夫、夫を殴る妻
一昔前、ドメスティックバイオレンス、家庭内暴力と言えば、「夫が妻を殴る」ものでした。
ところが、最近では「妻が夫を殴る」ケースもあるようです。
女性の社会進出が進み、男性並みにバリバリ働いてお金を稼ぐ女性が増えたことで、こうした「男女逆転現象」が起きるようになったようです。
実際に暴力に至らなくても、暴言を吐いたりモラハラしたり、お金を家計に入れないとかの行為も暴力にあてはまります。
一説には、「4組に1組」の割合で、DV夫婦が存在するようです。
DVをしてしまう原因
互いに愛し合い、「この人しかいない」「一生、この人と一緒にいたい」と思って結婚したはずなのに、どうしてDVが起きてしまうのでしょう?
その理由は、夫も妻も、「子ども時代に、自分を愛してくれなかった父親や母親への怒りをパートナーにぶつけているから」です。
パートナーに暴力をふるう夫や妻は、子ども時代に自分を愛してくれなかった両親に怒りや憎みを抱いています。
そして、無意識のうちに自分の配偶者を「親代わり」として見ています。
彼らは、結婚当初こそ、「これで、子ども時代に両親が埋めてくれなかった心のスキマをパートナーが埋めてくれる」と相手に期待します。
ところが、結婚当初のときめきが薄れ、倦怠期に陥ると、途端にパートナーに対してイライラしだします。
「私の心のスキマを埋めてくれる、と期待したから結婚したのに。この人は何の役にも立たない」とパートナーに失望します。
そして、その失望が次第に怒りへと変わります。
恋愛当初は「白馬の王子様」「お姫様」に見えたパートナーも、時間が経てば「つまらない人」に降格してしまいます。
やがて、その存在さえも目障りで許せなくなります。
口にこそ出さないものの、「なんで、私の心のスキマを埋めてくれないの!」と、ちょっとしたことでカッとなって、暴力を振るってしまうのです。
DVから逃げられない人達
暴力を振るわれる側のパートナーも、暴力がイヤなら逃げ出せばいいのに、一部の人は逃げずに留まります。
彼らは、自分の意志というものをあまり持たず、精神的に自立する自信がありません。
たとえDV夫やDV妻であっても、相手に依存した関係を築いている方が心地よいのです。
彼らの口癖は、「あの人は、私がいないとダメなの」「アイツは、オレがそばにいてやらないと」です。
そして、その執着を「愛」と勘違いしています。
周囲の人から見れば不思議で仕方ないのですが、当人にとっては「あの人のために」ではなく、「一人にされたら、自分が困る」のです。
絶望的に相手に依存しているのは、裏を返せば「それだけ、精神的に不安定で、一人では生きていけないほどに心が弱い」ということです。
しかし、ほとんどの人はこのカラクリを理解していません。
そのため、ときに命を落とすまで相手に依存します。
DVからの解放
ドメスティックバイオレンスを止めるためには、こうした心のカラクリを知り、精神的に自立することです。
そして、子ども時代に「自分を愛してくれなかった親への恨みや怒り」を心理療法で癒すことです。
そうすれば、「自分の幸せは、自分で作るもの」という当たり前の認識が生まれます。
必要以上に相手に依存することがなくなり、すぐに気持ちが不安定になったり、ちょっとしたことでも怒らなくなったりするでしょう。
精神的に安定すると、「類は友を呼ぶ」の逆法則により、DV夫やDV妻とは縁ができなくなって、自然に離れられるようになります。
やがて、精神的に落ち着いた人と、安定した恋愛関係を築けるようになることでしょう。
かつてはあれほど相手に執着していたのに、一人でも生きていける自信がついたとき、互いに支え合える関係性を築けるようになります。
部下にパワハラ、モラハラする上司
配属された部署の直属の上司が、パワハラ、モラハラ上司だった・・・。
こんなとき、選択肢は「2つに1つ」。
「辞めるか、我慢するか」の内のどちらかしかありません。
もうじき新年度ですが、異動、転勤、配置換え、入社、転職により、パワハラ、モラハラ上司にあたってしまったら「不運」としか言いようがないですよね(>_<)。
こちらがどこの会社でも引く手あまたの有能な人材だったら、「辞めてやるわ!」と、潔く退職するのも一つの手段ではあります。
が、ほとんどは辛い状況を甘んじて受けるしかないのではありませんか?
「まだ、子どもも小さいし・・・」
「家のローンが・・・」
「もうこの年齢じゃ、転職は難しいかも・・・」
そんな理由で「ガマンするしかない」と、耐えている人もいることでしょう。
その理由は、もちろん「器が小さいから」です。
上司とは、一般的に部下から尊敬される立場にあります。
当然、部下よりも優秀でなければいけない、と周囲から期待されています。
ところが、自分の能力に自信が無く、それどころか自分の能力にコンプレックスを持っているとします。
そうすると、自分よりも優秀な部下がいると、目障りで仕方なくて、パワハラ、モラハラしてうっぷんを晴らそうとします。
また、これとは反対に、仕事ができない無能な部下を「スケープゴート(いけにえのヤギ)」として、パワハラ、モラハラしてうっぷんを晴らそうとする人もいます。
いわば、無能な部下を「サンドバック」代わりにして、自分自身にたまったストレスを部下にぶつけることで解消しているのです。
上司を上回る有能な部下なら、さっさと見切りをつけて転職するでしょう。
問題は、「スケープゴート」「サンドバック」として、日々上司からストレスをぶつけられる、あまり有能ではない部下の場合です。
毎日上司から無理難題を押し付けられて、場合によっては過労死や、うつ状態に追い込まれて休職、失職してしまうかもしれません。
こうやってうつ状態に追い込まれてしまうような人は気が弱く、人事部や労働基準監督署、または弁護士事務所に駆け込む、と言った器用なこともできません。
ただ、心身がすり切れてしまうのを受け身の姿勢で待つことしかできないのです。
意外に思われるかもしれませんが、こうしてパワハラ、モラハラする上司と、「スケープゴート」にされる無能な部下とは、実は「互いのコンプレックスが同じ」という共通項を持っていたりします。
つまり、「自分は無能なのではないか?」という恐れを持つ上司にとって、無能な部下は、自分が最も見たくない姿を目の前に突きつけられているようで、腹が立って仕方ないのです。
また、このようにただ一方的に上司からパワハラ、モラハラされる部下も、「自分は無能なのではないか?」という恐れを抱えています。
そのため、上司からただ一方的にパワハラ、モラハラされるがまま、「自分は無能だから、耐えるしかない」と思い込んでいるのです。
なので、こうしたパワハラ、モラハラ上司から「スケープゴート部下」が逃げる手段は一つ。
自分自身のコンプレックスが何かを知り、それを心理療法で癒すことです。
会社は、そもそも一致団結して仕事に取組み、業績を上げる場所ですよね。
1.自分の実力を磨き、
2.「上司の横暴に抵抗できない自分の弱さ」はどこから来ているかを知り、
3.人事部や労働基準監督署に相談するなり、現実的に対処するスキルを身に着けることです。
その頃には、さっさと会社に見切りをつけて、転職できるような強さを備えていることでしょう。
怒りっぽい人の8つのパターン
さて、これまで「怒りっぽい人」には、8つのパターンがあることをご紹介してきました。
1.元々自分を嫌っていて、欠点やコンプレックスに触れられると大激怒する人
2.ちょっとしたマナー違反が許せなくて、暴力や暴言を振るう人
3.赤ちゃんや子どもがぐずると、カッとなって虐待してしまう人
4.レストランやお店など、店員さんにカッとなって言い掛かりをつける人
5.芸能人のブログに一々かみついて、炎上させたがる人
6.勝手に思いを寄せた異性に「自分を愛してくれない」とストーカー行為を働く人
7.自分より優秀または無能な部下に対してパワハラ、モラハラする上司
8.ちょっとしたことでパートナーにDVする夫、妻
怒る対象はそれぞれ違いますが、いずれも自分の感情をコントロールできない、怒りっぽい人であることに違いはありません。
そして、怒りっぽい人はいずれも「私を怒らせた相手が悪い」「マナー違反をした相手が悪い」と、自分を正当化します。
が、同じ状況でも笑って済ませる人がいることを考えれば、問題は怒りっぽい人にあることは明らかです。
このように自分の感情をコントロールできない人々に、巷のアンガーマネジメントは無意味です。
なぜなら、「怒り」は、ほとんど脊髄反射的に起こっていることなので、理屈で治せるものではないからです。
これらの怒りっぽい人にいくら理屈でアンガーマネジメントを教えても、いざカッとなる場面に出くわしたら、もう瞬間的に怒っているはずです。
では、怒りっぽい性格は、どうすれば治るのでしょうか?
それは、自分の怒りっぽい性格の原因は「自分を愛せないこと」と「自分の親に対する抑圧した怒り」にあることを知り、それを「アンガー・バニッシュメント」で癒すことです。